どこかの崖

不安でおしゃべりが止められない洋画オタクのゲロ置き場だよ

X-MENと「ミュータント」の自分

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このいたずらっぽい表情のジェニファーローレンス、全身で拝み倒したいほど可愛い

私のレイヴンなので……… (?) ミスティークとかハンクさんみたいな見た目が違う、隠しようがないタイプのミュータントって、トランスジェンダーの隠喩的なやつなのかな?とか思うとすごく愛しい。

いやいや本当にX-MENみんな大好きだよ。

 

教授に着いたハンクさんも、エリックに着いたレイヴンも、どちらも心の中にいる私の姿だったのがもう。

普通じゃないから自分のライフモデルになる人がいない そういう将来への不安と身体への不安と葛藤、そこに現れたきっと良いほうへ未来を導いてくれそうな、同じ「ミュータント」である教授について行きたい私も、本当の自分を美しいといってくれる、「青い肌のお前は美しい」て言ってくれるエリックも、どちらもそばにいてくれたらきっととてもとても嬉しいし、きっとやっと安心できた、と思ってしまうから。

 

でもその未来はどちらも………なのがX-MEN時空のおつらみなところ……Loganも見ました……かなしすぎるよ…………

 

 

まあそれは置いといて、

X-MENのメンバーを見て、彼らの葛藤の中に「人にバレないように隠してたけど、本当はそれが辛かった本当の自分」を感じたLGBTQが世界中にいっぱいいたと思うんですよ。

最近知ったばかりの言葉を使うのは恥ずかしいけど、ある種類のリプリゼンテーションですよ。その物語に自分がいる、明るい未来が予想できる希望がもてた、だからX-MENファーストクラスがめちゃくちゃ好きなんだと思い!まし!た!(使い方合ってる?今すごく恥ずかしいよ)

映画やそのミュータントの描き方にプラスの評価もマイナスの評価もあると思うけど。そこはまず置いといてさ。

 

 

現実での話、法律や色んな施設だけで社会やそこに生きる人の意識を変えるのは難しいし、当事者の言葉は社会にゆき届くものでもない。社会がこちらを見てくれたこと、そして何かしようと頑張ってくれるのはやっと私達が「見える」存在になったのかな、って思えて嬉しいけれど、その結果出来たものは当事者的に本当に望むものじゃなったり的外れだったり、という事も正直起きてると思うんですよね

 

これはトランスジェンダーとかバイセクシャルを自認してるうちの1人としての、個人の意見ですよ。

 

 

 

映画に戻るけど、

チャールズは正しい。さすが教授です。やあ僕はエグゼビア。君の考えてること当ててみよっか?とズカズカ入っていってしかもめちゃくちゃ喋るエグゼビア、強い。何かを変えてくれそうである。

 

でもエリックのあの強引さという意味でのパワーが全く必要じゃないとは言えないんじゃない?って思っちゃう。でも絶対に間違っちゃいけないのは、暴力に走れと言ってるんじゃなくて、存在を声に出す・見せることや権利を得るのに我々は妥当なんだと声を上げるという意味でのパワーがいるってこと。暴力じゃないよ、怒りと平常心のあいだ。そこには理性があるよ。

でもそういうところ、本当は自分でもまだよくわからない。自分に近いごく数人にしかカミングアウトできてないし、でも見えないものにされるのは嫌だし、本当のところをかくして話し合わせるのはつらくて悲しい。不安だし場合によっては腹が立つ。でも当事者のひとりとして姿を現して声をあげるがメチャクチャ怖いと思ってる。から黙ってる。どうするこの憂鬱感。

だから若いミュータントには教授たちが必要なんだよ!!!て机叩きたくなりました。今。利用するのってよくない。

 

 

差別され恐れられバカにされて来た「俺たち」にむかって、「隠すな恥じるな仲間は沢山いる、そして俺がいる」と(作り出した状況は最悪ながらも)言い切った、レーンシャーはメチャクチャかっこいい。どうしてこの人はこんなに強いんだろう。( 憎しみって恐ろしい。)きっと何か変化をもたらしてくれそうじゃないですか。だから、私はデイパスのエリックの演説にめちゃくちゃ心動かされてついて行きたいと思ってしまった、けど!目的のために取る手段は間違いだと思ってるからこの……エリック…分かるけど、そうじゃないんだよ…感。

というふうに私はこんな考えなのでたぶんあまり宜しくない思想の持ち主なんだと思います。要注意人物です。私は現実世界の、特別なちからは持たない「ミュータント」です。教授について行きたいけど、でもエリックに憧れちゃう。だけど力の暴力も言葉の暴力もいやだよ。こういう意見で誰かを傷つけてしまったらそれは私、メチャクチャいやです。だから気をつけなきゃ…ていつも思う。書いてから言うなよって感じだけど。あと浜辺でどっちに着くか選べって言われたら「無理だよ…」てべそかくとおもいます。

演説中のエリックレーンシャー、クソクソヴィランなのにカリスマがすごかった。テレビをみてたミュータントたちの中にも騙された奴絶対いっぱいいると思う。本当にとてもかっこよかった。大好きだけどでも、そうじゃないんだよ。誰かこいつを一旦止めて!もう!このバカ!クソダサヘルメット野郎!難しいよ〜〜〜〜〜…

 

教授の話し合い精神に賛同できないエリックは人類史上だぶん最も理不尽な差別を受けた実体験があるから話し合いの無力さを知ってて、

そのエリックに 本当の強さは「怒りと平常心のあいだにあるんだよ」て説く、あくまで言葉で思想を伝えようとするエグゼビアはやっぱり「教授」で言葉の人なんですよ。

教授〜〜〜〜〜〜たのむみんなを導いてくれ〜〜〜〜…でもそれが後にチャールズの重荷になるんだよね。誰からの願いも迷いも受け止めていられる神様じゃなくて、ひとだから。手を差し伸べることに限界があることがつらくなるチャールズ、あまりにも優しくて、でもどう考えてもそれが現実だから、物凄い圧で突きつけられて潰れちゃったのしんどいです。だからかな、私はあのデイパスの飲んだくれヤク中チャールズが大好きだよ。

 

2人一緒にいてくれたらってもう何回思ったか〜〜〜〜〜 でも、作中でも言われた通り、チャールズとエリックは目指すものは同じでも手段が決定的に違うから、同じ道のりを一緒に歩けないんですよ。歯がゆい……こんなに、一緒にいたら最強のふたりなのに………

 

でも映画ですから。運命の離別が必要なんですよ、話が始まらないので。さあここから永遠の痴話喧嘩の始まりです。

 

BUMPの「真っ赤な空を見ただろうか」から引用すれば、

2人がひとつだったなら同じカバンを背負えただろう

2人がひとつだったなら別れの日など来なかっただろう なんですよ………

でも、2人がひとつだったなら出会う日など来ないんですよ。う~~~~~んおつらみです。どうにもなりません。そういう運命の話なので。理想は同じなのに分かり合えないってある意味での両思いです。「殺してやる」と「I love you」の違いくらい近いと思います。つらいなあ〜〜〜つらい。

 

 

 あと下に歌詞乗るせるので自由に妄想して下さい

 

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「ただ一度の微笑みがあんなに上手に喋るとは」とは? う〜ん浜辺での件のことかなあ()

 

 

 

X-MEN ファーストクラス(ファーストジェネレーション)

とりあえず見てください。ここから見始めても大丈夫。全然余裕。

LGBTに絡めてしまったけど、そんなん知らんわ!ていうテンションで行っても問題ない。全然面白い。ていうか私も始めはそんな所に関係する映画だと思って見てない。プロフェッサーXとマグニートー、希代のおさわがせジジイ達の出会いと別れを描く前日譚だって言うからふーん…て見にいっただけです。あとマイケルファスベンダーの顔が好きだったから。

あと歴史上に起こったことと上手いことリンクされてて面白〜〜〜〜い!て思って見てた。キューバ危機!?JFK殺害!?よかった〜〜今までならった授業ってこれを見る為にあったんだね〜!て思いました。勉強って大切だね。大切なことにはいつも後から気づきます。

つまりですね、仲間達との出会い!友情!特訓!そして、とある出来事と平行して全てはここから始まった……ていうそういう話です。急にメチャクチャ雑になりました。

 

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ブロマンスの金字塔と聞いておっ?となるタイプの人は見ない理由がない。なにやってんの!はやく!!みて!!!!あと誰が好き?見たらこっそりでいいから教えてね!

わたしは全作通してエリックとデイパスのチャールズとハンクさん。3作目のレイブンと、そしてクイックシルバーくんはいつだって最高だったよね!!