どこかの崖

不安でおしゃべりが止められない洋画オタクのゲロ置き場だよ

手がかりになるのは薄い月明かり

 

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母親にうっっっっっかりカミングアウトしてしまった そのはなし

 

 

 

今日、職場に言って退職届を出してきた。

先月の今頃に不安神経症っていわれてしばらく働いたけど、あるとき家で持ち帰りの仕事するも終わらなくて、深夜の2時までファミレスで仕事してたら泣けてきちゃって、

アパートに帰ってメチャクチャに腕切って、ははは〜とか言いながらカッターの刃を首に当てた時点で泣けてきてやめた。

「こころ」のKみたいに、バッと血のしぶきがふすまに残るんだろうか。この部屋ふすま無いけど。とか思った。

次の日医者行って休職届書いてもらった。

 

 

実家に帰って2週間くらいたつけど、本題を振られたのは7日目だった。

3月の末に「これからどうするの?」

 私が駄目になった理由はたぶん病院行く必要があるレベルでひとの視線が怖い事、セクマイなのに保育士として子どもの前に立つ罪悪感、ベテランの人達に指示出ししなきゃ行けないプレッシャーと誰かへの陰湿な陰口を毎日聞いてること、何から手つけていいか分からない程パニックになってたこと とかだと思うんだけど。

 

 

あのね、唯一のLGBTの友達が死んだかもしれなかったとき、誰にも相談出来なくて、そのまま泣きながらお遊戯会の本番に出た。友達の生存確認できて、連絡取れてからお遊戯会の集合時間まで3時間しかなかった。

お遊戯会とか正直あんまり記憶に無くて、終わってからミス連発してまた信用失った。

ひとの生き死にがかかってるのに、他人の子どものお遊戯?て正直思った。

本当にごめん。でも子ども達はとても楽しそうで、頑張って踊ってくれた。死ぬほど可愛くてちょっと泣きそうだった。マジでこんなに可愛くてどうしようっておもった。遊戯の指導の仕方分かんなくて毎日泣いたけど、私なりに頑張って教えてよかったなって思った。

ステージから帰ってきた子達にがんばったね、可愛かったよってあたまわしゃわしゃなでた。

 

でもねそれだけしか覚えてない。ていうか10月くらいから3月まで記憶無し。

 

 

あとね、ちょっとだけさびしいと思ってる話。

私の唯一のLGBTの友達には私以外のLGBT友達がいる。でも私に取ってはその友達が世界で一人の友達なの

Twitterで同じようなセクマイのひとと繋がれてすっっっごく嬉しかったけど、その友達は、今までずっと簡単に人には言えない話をこっそりし合ってて、実際に会えて楽器吹いて遊んだり音楽聞いたりゲームしたり出来る唯一の友達。もしかしたら私にはカムアウトしてないだけで、周りにも実は同じ人がいたのかもしれないけど、見えなかったら一人ぼっちみたいだよ

 

その唯一の友達が死んだかも。親友がさいごに助けてって連絡くれてたのを仕事中だから気づけなくて、8時間くらい経ったあとアパートに帰ってきて気づいた時の絶望感分かりますか いや分からなくていいんだけど。

 

世界で一人の、大好きな友達がいなくなったかもしれない 世界で一人になったかもしれない 

そのへんの重い気持ちはキャプテンアメリカ1作目と2作目とシビルウォーみればいい感じに分かるし補足できると思うので、なにより面白いので見てください(ステマ

I'm with you till the end of the lineなんですよほんとうに。最後まで一緒でいたいのに死なないでよ 

 

世界でひとりぼっちみたいなところにやっと自分と同じ友達ができたっていう気持ちを知りたい方はX-MEN ファーストクラスを見てください。何より面白いので見てください。

 

高校時代、雪道を無理矢理自転車引いて歩きながら、ちょっと泣きながらカミングアウトし合った日から、少なくともわたしだけは世界で2人ぼっちだった。

X-MENの映画に出て来るエリックみたいに、人と違うのは世界で「俺だけかと」って思った。安心した。きっとずっと忘れないと思う。

 

 

映画はまあ良いや。どっちともかなりよく出来ている面白い映画なのでみてくれよな!

 

 

 

仕事には追いつめられ自分のアイデンティティの揺れにグサグサ刺されて、しまいにはその親友の自殺未遂 

大学時代からずっと心配してきた。私も高校大学って自分の事で死ぬほど悩んで、でも生きて卒業して就職した。働いてみたらあっちもこっちも心配だらけで毎日限界で、流石にこころが積載過多になるのも当然だと思ったし、医者にも言われた。

 

といういうことがあったわけ

 

 

それで母の「なにが原因なの?」

もうめんどくさくなって「わたしたぶん結婚しないと思うよ 察して」て言ったらしばらくして女の子が好きなの?と聞かれたので「半分、あと自分のこと女だと思ってない」って言った。(がんばった)(すごい)(えらい)

 

 

母とは色んな話したけど、まとめると、

私は拒絶されるの怖いし、人の感情は他人の物なので、無理に「へーじゃあ私もトランスジェンダーになってみるわ!」みたいな変な方向の理解の仕方なんて求めないし、

「へー、そういう人もいるんだ〜」で十分 へーボタン推してくれればそれでいいくらい(古い)し、

私の育て方が悪かったからってお母さん自身が自分を責める必要はどこにも無いのって言った

 

お母さんは暫く黙って、「正直そういう部分があるんだろうなとは前から思ってた でもショックじゃないって言ったら嘘になる」て、気遣いながら言ってくれた。

「でしょ〜〜ね〜〜」てなりました。でしょうね。

 

 

でも、こんな言い方したくないけど、当事者とそれ以外の決定的な断絶だ〜っておもったやつ

「自分がセクマイで人と違うからっていう事を壁にして人を拒絶したり、物事を諦めるのは甘えじゃないの?」

「どうしたらそのセクマイ関連のもやもやは晴れるの?社会とか意識の変化が云々って言うけどそれは関係無いと思うの、それは自分の問題から目逸らしてるだけだと思うの」

「それがいつ治るのか、治らないのか知らないけど」

「部屋片付けるとか、ちゃんと寝てご飯食べてって当たり前の事をしたらまともに元気になるのはあたりまえ」

言葉選びながら喋ってくれてほんと嬉しかったけど。

 

でも私人を拒絶してはいないよ。

「私と同じような、ひとと違う友達が出来た」って所を指して言ってるとしたらそう意味じゃないよ。誰にも言えない孤独を分け合える友達と実体験としてのこのどうしようもない「あーあ」っていう気持ちを分け合える安心があるんだよ。ストレートの友達も尊敬してる大人だって沢山いる。拒絶じゃないよ、でもこの気持ちを分け合える人がとっても限られてるってだけなんだよ

 

好きでバイになったわけじゃないし、好きでオトコオンナになったわけでもない。まわりにだれも「同じ人」がいない中、ホモネタとかオネエ()をイロモノだやべーwwwwと面白おかしく扱うのを、本心では何となく傷つきながら顔でははははと笑ってきた心の痛みを知ってんの?いつも元気な振りをしていただけであって

それをただの「甘え」ってひどいよ

 

 

自分でどうにかしようと思って前向きに考えたり、諦めたり、色々ほんとに色々考えた結果がいまだよ。

私にだってどうしたら良いか分からなくて、結局心の底に蓋しておくしか無いな〜て言うところに落ち着いたのに「どうしたらいい?」さあ?知らねえけど。 私の性格がへこみやすいってのもあるし。でも「社会とそこに生きる人の意識とかいう大きいものは関係ない」ってそれは違うと思うよ お母さんには分からないかもしれないけど。 でもそれを知らないのはお母さんの罪じゃないから。

 

 

皆何かしらを抱えていてお風呂で泣いて、泣きながら元気なふりして仕事してるんだろうなって思う。親の介護とか終わらねえ仕事とブラックな会社に泣いて泣いてそれでも次の日なんとかやってるんだと思う、それは当然世の中の生きている人間全員なんなら100%そうだと思う。

でも私も自分がセクシャルマイノリティなんだって気づいて死ぬほど悩んでつらかった、仕事だってクソ忙しかった中で友達が死んだかもしれなかったとき辛かった、向こうもゲイだから、私が誰かに相談するにもアウティングにならんよう気をつけながら、でも「死んだかもしれん」なんて誰にも話せなかったって言ったらそれを「甘え」でバッサリ切るの?

 

 

大学でて結婚して子ども生まれて孫生まれていずれ死ぬ、っていう教科書通りのテンプレ人生以外を知らないのに、

ロールモデルがいない不安もどうせろくな未来なんて待ってない人生もずっと不安でいたのをどうして「甘えてる逃げてる」っていわれなきゃならないの 

 

 

「理解なんていらないよ〜笑」って予防線はってるのはわたしです。でも

それはこれ以上傷つきたくないから、最初から理解されることを期待してないだけです。

 

 

他の人に話さないでね、そういうのアウティングって言うんだよって言ったけどお父さんには話すって。何故なら私の両親だからだって。

別にお父さんにもカミングアウトしようと思った瞬間はあったから話す事自体は別に良いけど、こういう細かい「あ〜〜〜そうじゃない〜〜」っていうやつらをそのまま、私の言葉を曲解して伝えられるんだろうなあ それが嫌だ。

言うべき時が来たら、ちゃんと自分の口で説明したい。今はその時じゃないと思ってるので言わないけど

 

 

 

わたしずっと自分がバイだとかトランスジェンダー(たぶんXジェンダーだけど)って認められなかった。

甘えても良いんだったらたぶん、もしかしたら、ずっと苦しかったのかもしれない。

 

でも答えなんて無いもん 私達みたいな人のテンプレ人生を知らなければ成功した例も知らないから、このもやもやはずっと私の心の底でくすぶったまま、双子の自分みたいにずっとずっと付き合って行くんだろうなと思う。

ロールモデルがあったら少しは違ったのかな。ゲイとかビアンとかバイとかトランスジェンダーの人の、御涙頂戴の物語じゃなくて、ただそこに生きていて、仕事してご飯食べて遊んでもしかしたら恋人がいて、そういう普通の日常を映した映画とかないかな。あったら教えてね

 

でもなんにしろ映画は映画だから、私はわたしの人生を生きなきゃならないんだよな。

手がかりになるのは薄い月明かりです。

 

 

 

正直話したの後悔してる 

分かったって言われても「ありがとう、でもね、いやそうじゃない、違うんだって、正直底は分かってないんだって」て思っちゃったから。それは私の言葉の足りなさが悪いんだけどさあ

わたしが10年くらい大事に困惑してきたこれらの気持ちは私だけの物だから、ほんの数十分話しただけで分かられてたまるかよって思うし、

何でだか自分でもよくわかんないけど「これは私の苦しみだから、これと私が付き合って行く様子を部外者はただ見ていてくれ」って思う

 

 

個々から一歩も通さない 理屈も法律も通さない

誰の声も届かない 

友達も恋人も入れない

 

手がかりになるのは薄い月明かり

 

いつでもまっすぐ歩けるか 湖にドボンかもしれないぜ

誰かに相談してみても 僕らの行く道は変わらない

 

 

って歌があるけどそういうことです

ここには誰も入らせない

 

 

 

僕は今コックピットの中にいて白い月の真ん中の影です。